石井ゆかり星占いスペシャル、2018年

特集

長い時間の流れにも摩滅しないもの、
「物質的な力」の解体。

2018年上半期は、とてもフレッシュな時間帯です。
2017年の年末に土星が射手座から山羊座へと移動し、
新しい土星の時間が幕を開けるからです。

土星は「宿命と制限、冷却の星」とされており、
星占いの世界では、あまり好かれない場合が多いようです。
ですが「土星を好きになれない」という態度は
あまり妥当ではないだろうな、と私は思っています。
人間にも、誤解されやすい人というのはいますが、
土星は、誤解されているのではないかな、と思えるのです。
もとより、どの星座も、どの星も、
決して「いい星座」や「悪い星」などとは言えません。
どの星座も、どの星も、それぞれがひとつの文化を持つ世界のようなもので、
ある文化や国が「いい」とか「悪い」などとは言えないように
星や星座もまた、それ自体に「いい」「悪い」はありません。

山羊座は土星の支配する、言わば「土星の王国」で、
王様が自分の国に「帰還」した状態になっています。
山羊座-土星の世界観は、たとえるなら古い大きな、美しい城のようなイメージです。
大きな城を作るには時間がかかりますし、
時代を超えて城を運営し、生き延びさせていくには、
社会が責任を持ってそのメンテナンスを引き受けていく必要があります。
大きくて頑丈で、時間を超える素晴らしい価値を持つものは、
それを作るのも、維持するのも、苦労が多いのです。
でも、その苦労は決して「徒労」ではありません。
アーティストたちが自分の技を磨くのは、確かに「苦労」かもしれませんが、
それ自体は「悪いこと」かというと、決してそうではありません。
バレエダンサーが、ピアニストが、時間をかけて粘り強く美を追究する、
そのこと自体が、宝物のように素晴らしいはずです。
山羊座-土星の世界観とは、言わば、そうしたものです。
国際的な音楽やダンスのコンクールで勝ち抜いた人が手にする栄誉、
オリンピックなどスポーツの大会でメダルを手にした人の笑顔の輝き、
これらは間違いなく、山羊座-土星の世界に属する光です。
2018年上半期、多くの人が目標を定め、
それに向かって時間をかけて努力することを引き受けていくでしょう。
大きな責任を引き受け、それを自分の誇りとするようになるでしょう。
自分が管理・支配しなければならないものの本質を直視することになるでしょう。
「管理」や「支配」という言葉も、高圧的で厳しいイメージを纏っています。

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でも、これらは常に私たちの中にあって、決して無視できません。
冷蔵庫のナカミから子育てや介護から、企業運営や国家の運営にいたるまで、
私たちはさまざまなものの管理責任を背負い、その責任を全うします。
「支配」は嫌われますが、たとえばお店の店主は店の支配権を握っていなければ
そのお店の世界観を、お客さんに提供することができません。
私たちは自分自身の心でさえ、なかなか「支配」できないこともあります。
自分の生活を支配することをやめて、人任せにしたばかりに、
生活に不満ばかりを抱えて生きている人もいます。
そうした状況から脱出し、自分の人生を自分で支配し、管理し、
本当に望ましい生き方へと現実的な歩みを始められるタイミングがあるとすれば
まさにこの「山羊座-土星の時間」こそがそれに当たるはずです。

2018年上半期には、ひとつ、とても印象的なターニングポイントがあります。
それは、5/15・16というタイミングです。
15日の牡牛座の新月の翌日、
2011年頃に牡羊座に入った天王星が、次の星座・牡牛座に足を踏み入れます。
さらに16日、火星が水瓶座に移動し、ここから11月にかけて長期滞在するのです。
この5月半ばを節目として、多くのことが新しい軌道に乗り始めるでしょう。
天王星は一度逆行し、完全に牡牛座に移動完了するのは2019年3月となります。
とはいえこのタイミングは紛れもなく、「始まりの始まり」です。
2018年という時間のポテンシャルが、ここでガツンと開花するイメージです。
多くの人の人生が、このあたりで転機を迎えるでしょう。
この動きによって、すでに蠍座に位置している木星、水瓶座火星、牡牛座天王星と、
「フィクストサイン」に星が集まることになります。
フィクストサインは、一貫性や「変わらないこと」を象徴する世界です。
今、世の中はどんどん速度を速め、どんなに騒がれたビッグニュースでも、
数カ月経てば忘れ去られてしまうような時代です。
そんな中で「変えてはいけないこと」「保たれなければならないこと」に、
スポットライトが当たるのかもしれません。
また、物事の「価値」にも、新しい光が当たるでしょう。
すでに私たちの世の中には、ビットコインのような「仮想通貨」など、
新しい金融の流れが生まれています。
牡牛座天王星という配置は、「もの」が解体される、という解釈もできます。
「お金持ち、経済的所有者」イコール「成功者」という価値観もまた、
「断捨離」「ミニマリスト」などの言葉に象徴されるように、
解体されつつあるのかもしれません。
変わるものと、変わらないもの。
2018年上半期、多くの人が自分の手の中にある新しい宝に、
気付き始めるのかもしれません。

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